2011年6月6日月曜日

ブラウザで使えるパスワードジェネレータ「PwdHash」

PwdHashは、ウェブブラウザ上で使用できるパスワードジェネレータ(アルゴリズム)です。
一つのパスワードからウェブサイト毎に違うパスワードを生成して安全を確保できます。

例えば、パスワードを送信したウェブサイトがフィッシングサイトであったり、
サーバー内部でパスワードを暗号化せずに保存して漏洩してしまった場合でも、
他のウェブサイトのアカウントは影響を受けません。
同じパスワードを設定していた場合、それらのアカウントはクラックされてしまう可能性があります。

この記事では、Opera, Chrome, Firefoxの各バージョンのインストールと使い方を紹介します。

スクリーンショットは各バージョンのエクステンションのページをご覧ください。
但し、Firefoxのバージョンは撮るものが特にありません。

文字だけで見づらいとは思いますが、ご容赦ください。

Operaのバージョン


Password Hasherというエクステンションをインストールしてください。
PwdHashのページではPwdHash for OperaというUserJsのページにリンクされていますが、
これはJavaScriptによる(「入力情報の盗み」を目的とした)キーロガーの対策がありません。

Password Hasherはウェブページ上ではなく、
独自のダイアログに(元の)パスワードを入力するのでその点安全です。

Password Hasherをインストールすると、南京錠のアイコンがUIに出現します。
「Master password」のボックスに暗号化したいパスワードを入力し、Enterすると、
ハッシュ化されたパスワード「Hashed password」を全選択した状態になるので、
それをCtrl+Cでコピーし、パスワード入力ボックスにCtrl+Vで貼り付けて使います。

クリップボード入力履歴系のツールを使っていたら、まずその履歴を削除し、
適当な文字列をコピー(Ctrl+C)してクリップボードを上書きしておいてください。


Chromeのバージョン


PwdHash portというエクステンションをインストールしてください。

このエクステンションの使い方はとても簡単で、
パスワード入力ボックスにフォーカスした状態でF2キーを押すか「@@」と入力すると有効になり、
ボックスの背景が黄色くなります。

その状態で暗号化したいパスワードを入力して送信すると、
自動的に入力したパスワードをハッシュ化したパスワードに置き換えてくれます
(送信時にパスワード入力ボックスが緑色になります)。

更にキーロガー対策付きで、PwdHashが有効になった状態でパスワードを入力すると、
キーロガー(JavaScript)には別の適当な文字が渡されるようになります。

このエクステンションをインストールし、テストページで確認してみてください。


Firefoxのバージョン


PwdHashというエクステンションをインストールします。
プロファイルディレクトリにある「extensions」ディレクトリの中の、
「{bb8d77b0-a845-4249-a205-ef7395587b69}.xpi」をunzipします。

解凍し展開されたディレクトリ内の「install.rdf」をテキストエディタ開き、
<em:maxVersion> 〜 </em:maxVersion>で囲まれた文字列を「*」に書き換えます。
書き換えたら、展開したディレクトリごとzip圧縮し、
名前を元に戻して(元のxpiファイルに上書きして)Firefoxを再起動させます。

後はChromeと同じですが、PwdHashのページのボックスに「@@a」と入力してEnterすると、
「パスワードが短すぎるよ!」みたいな警告ウインドウが出現するか確認してください。

このエクステンションはChromeのように背景を変えてくれないようで、ちょっとunsafeです。
ちなみにこれもキーロガー対策付きです。テストページで確認してみてください。



パスワードをブラウザに保存する場合は「マスターパスワード」を設定することをお忘れなく。
自分のコンピューターから漏洩してしまえば、全てのアカウントがほぼ確実に影響を受けます。
この機能はOpera, Chrome, Firefoxに実装されています。

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